住宅ジャーナリスト 大森広司
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2014年12月の【フラット35】の金利が過去最低を更新しました!金利を一定期間引き下げられる【フラット35】Sなら、ついに1%を切る超低金利で借りることができます。

【フラット35】S(融資比率9割以下 、返済期間20年以下)の金利は当初0.99%!

全期間固定金利の住宅ローン【フラット35】は、このところ金利低下が続いています。返済期間21年以上の金利が5ヶ月 連続で下がり、2014年12月は融資比率9割以下の場合で過去最低の1.56%と初めて1.5%台になりました。
さらに、対象となる住宅が「耐震性」「省エネルギー性」「耐久性・可変性」「バリアフリー性」のいずれかの基準を満たす場合は【フラット35】Sを利用することができ、該当する技術基準により当初5年間(金利Bプラン)または10年間(金利Aプラン)の金利が0.3%引き下げられます。これが適用されると、12月の金利では当初1.26%にダウンするのです。
返済期間が20年以下の場合の金利は、融資比率9割以下で1.29%と、こちらも過去最低になりました。この金利で【フラット35】Sを利用すると、当初の金利は0.99%となり、1%を切る水準まで下がるのです。メガバンクなどの変動金利も1%を切るものが多くなっていますが、全期間固定金利で1%を下回るのは驚くべき低金利といえるでしょう。

例えば、3,000万円を借りたケースで試算すると、35年返済(元利均等返済、ボーナス時返済なし)の場合の毎月返済額は【フラット35】が約9万3千円、【フラット35】Sなら当初約8万9千円と8万円台で借りられます。20年返済の場合は毎月返済額がアップしますが、それでも【フラット35】が約14万2千円、【フラット35】Sは約13万円8千円です。

<返済期間による【フラット35】の金利の違い>

※2014年12月時点

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ただし、【フラット35】は団体信用生命保険の特約料が金利に組み込まれておらず、加入する場合は特約料を毎年支払う必要があります。毎月返済額とは別に特約料の負担が発生しますので、あらかじめ金額を把握しておきましょう。

景気対策で低金利が続く?

【フラット35】のような全期間固定金利 の基準となる長期金利は、アベノミクスと日銀による異次元の金融緩和がスタートして以来、低下傾向が続いています。さらに2014年10月31日に日銀が追加金融緩和を発表し、市場での長期国債の買入額を増やすことを決めたため、金利低下が一段と進んでいる状態です。消費税が8%に引き上げられてからは景気の回復感が弱まり、日銀が目標とする2%の物価上昇が難しくなってきました。そのためデフレ解消に向けた金融緩和が今後もしばらく続き、住宅ローンの超低金利も長引くとの見方が強くなっています。過去に例のないこの低金利を活かして、余裕のある資金計画を組むように心がけたいものです。

 

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大森広司

住宅ジャーナリスト

SUUMO、All About、日経DUALなど情報誌やネットで住宅関連全般にわたって取材・執筆活動を続けている。著書に『はじめてのマイホーム 買うときマニュアル』(日本実業出版社)、『新築マンション買うなら今だ!』(すばる舎)などがある。

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