築地市場の移転問題で揺れる「築地」と「豊洲」の相場価格はどうなっているのだろうか。マンションマーケットは、同社が運営するマンション相場情報サイト「マンションマーケット」で公開されている分譲マンションの価格データを基に、2015年12月から現在までの築地と豊洲の相場価格の推移を調査した。

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調査結果を一見すると、築地と豊洲の価格は同じような動きをしているように見える。しかし、2005年12月の時点で豊洲の平均平米単価は49万5,231万円。一方の築地の平均平米単価は65万509円と約15万円もの差がある。もともと人気のエリアの築地に比べ、豊洲は造船所の跡地が多くを占めていた。しかし、2001年に築地移転が決定したのと同時期に策定された、「豊洲1~3丁目地区まちづくり方針」を皮切りに、豊洲の再開発が進んでいる。豊洲の再開発に伴い、2004年頃から高層マンションの建設が加速。その影響で2006年から2007年にかけ豊洲の相場が上昇し、築地の相場価格に大きく近づいた。2007年の時点で、築地の平均平米単価は62万4,299円に対し、豊洲は57万8,186円と約5万円差にまで価格が上昇。2007~2008年頃、マンションの価格が高騰したタイミングも重なり、しばらく価格の上昇が続く。しかし2008年に起きたリーマンショックの影響により、2010年を境に価格が下落。2010年~2012年頃はリーマンショック後の不況により、市場全体の下降と同様に築地と豊洲も価格が大きく下がっている。その後、2010年~2013年の低迷期を超えてからは、築地と豊洲はどちらも上昇傾向にある。2015年秋頃から顕著になった、マンションの価格高騰の波により、今年に入ってからも上昇傾向は続いている。

今後の豊洲と築地の相場価格を左右する可能性のある “築地市場移転問題”。豊洲新市場だけでなく築地市場跡地についても、高層マンションの建設やスタジアムの建設、カジノ用地などの再開発案が飛び交っている。豊洲の土壌汚染問題もあり、築地移転は不明確な部分も多いのが現状。しかし移転が実現すれば、築地も豊洲も大きく形相を変えることになる。築地と豊洲は、引き続き注目のエリアとなりそうだ。

■調査概要
□相場データはマンションマーケットが独自に算出した価格データ(10月1日時点)を用いて算出
□調査の対象は「築地」もしくは「豊洲」表記の住所に存在する中古分譲マンション

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