高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らすためのケアプランを立てるためには、介護保険サービスだけでなく、民間のサービスや地域事業といった介護保険外のサービスを取り入れることが望まれている。また、介護保険の次期改正に向けて、軽度者に対する給付の抑制が検討されはじめているため、今後は介護保険外のサービスを組み込むことが増える可能性が高い。

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介護関連メディア事業を手掛けるインターネットインフィニティーは、運営するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」の会員ケアマネジャーを対象に、実際にケアプランを立てるケアマネジャーが介護保険外サービスをどう活用しているのか、また活用していないなら何が問題かについて調査した。

利用者支援において、“介護保険外サービスの必要性を感じるか”という質問では、890名(63.8%)が「感じる」と回答。「多少感じる」428名を加えると、94.5%が必要性を感じていることが分かった。必要と感じる分野ごとの結果は、「安否確認・見守り」60%、「介護保険では認められない家事援助(ペットの世話、草むしりなど)」58.3%、「介護保険の限度額内に収まらない生活援助(掃除、調理など)」51.9%と高い割合だった。

また、介護保険外サービスを利用者に紹介し、自身の実際に利用につなげたことがあるケアマネジャーは、全体の74.6%いることが分かった。利用したサービスの内容は「家事援助・外出支援などの民間サービス(介護保険事業所の保険外サービスも含む)」73.1%が圧倒的に多く、「家事援助・外出支援など地域ボランティアによるサービス」29.9%、「地域の見守り事業」24.5%もあがった。その他の保険外サービスについても、利用した人の約7割が「満足している」と回答している。

サービスを活用していない人の理由については、「経済的な理由」55.9%が最も多く、「地域に利用できるサービスがない」38.7%、「内容や質に満足できるサービスがない」32.8%と続いた。さらにサービスを支援に組み込むために必要なこととして、7割前後の人が「サービスの多様性や質の高さ」「サービスの普及や情報の共有」を挙げ、半数前後が「費用がかかるサービスの補助制度」「利用者・家族の理解」と回答した。

■調査概要
□期 間:2016年8月1日~8月31日
□方 法:インターネット調査
□対 象:「ケアマネジメント・オンライン」の会員ケアマネジャー
□回答数:1,394名

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