リフォーム産業新聞社は、2016年5月に「空き家市場データ2016」を発刊した。これによれば、戸建て空き家の潜在市場規模の推計は9兆601億円となることが分かった。空き家が社会問題化するなか、貴重な住宅ストックを有効活用することが空き家率の低下につながるのではないかと思われる。

総務省の「平成25年住宅・土地統計調査」によると、空き家の戸数は819.6万戸と日本の住宅総数の13.5%を占め、その割合は右肩上がりで増加している。空き家の放置は、老朽化による外壁の崩落など物理的に危険となるだけでなく、治安や景観の悪化により周辺環境への影響が懸念されている。政府も「空き家対策特別措置法」を全面施行し、空き家問題の対応に乗り出している現状がある。

データブックで戸建て空き家の潜在市場規模を分野別にみると、最も大きいのは「中古住宅の流通(売却)」で6兆4069億円と全体の約7割を占める。次に「リフォーム」が1兆727億円、その他では「建替え」9284億円、「解体・撤去」4150億円、「賃貸」2208億円、「管理委託」163億円と続く。こうした市場規模の推計は、平成25年住宅・土地統計調査における居住世帯のない住宅総数から建築中の住宅を引いた308万7600戸の一戸建て住宅を対象に、国土交通省等「平成26年空家実態調査」の空き家所有者の利用意向の割合に応じて、潜在需要戸数に換算。1件当たりの平均単価を掛け合わせて潜在市場規模を算出している。

リフォーム産業新聞社出版の「空き家市場データ2016」では、上記の「戸建て空き家潜在市場規模推計」をはじめ、空き家市場、空き家所有者の動向を紹介。事業者や行政の取り組み事例や専門家に対するインタビュー、都道府県ごとの空き家に関する統計データや補助金、助成金情報なども収録している。

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