東京都内における「住宅ローンの平均借入額」を4つの物件種類別(新築マンション、新築戸建て、中古マンション、中古戸建て)に調査したシリーズ。今回は、注文住宅を除いた“新築戸建て”について、エリア別に見ていきます。“新築戸建て”の住宅ローン平均借入額には、どのような傾向があるのでしょうか。

■新築戸建て購入時の借入額トップのエリアは「世田谷区」

東京都(23区26市1郡)の中での借入額トップは「世田谷区」、僅差の2位は「目黒区」となりました。隣接するこの2つのエリアは平均借入額もほぼ同額で、「世田谷区」は5,090万円、「目黒区」は5,076万円となっています。借入額3位以下を大きく引き離している理由は、「世田谷区」の二子玉川や成城学園前、「目黒区」の中目黒や自由が丘など、どちらも人気の高級住宅地を有している点が挙げられそうです。ステータスのあるブランド化したエリアは、資産価値の面でも安定しているため、住宅ローンの借入額が高くなる傾向にあるようです。

■住みたい街ランキングで人気のエリアが新築戸建ての借入額でも上位に

3位は住みたい街ランキングで常に上位をキープしている吉祥寺を有する「武蔵野市」。平均借入額は上位2位の5,000万円台には及ばないまでも、4,560万円と高い金額になっています。「武蔵野市」は、緑の多い郊外でありながら商業施設も充実し、アクセスも新宿まで最短15分という立地の良さから幅広い世代に人気の高いエリアとなっており、選ぶ人が多いようです。4位の「渋谷区」は都心での人気が高いのもさることながら、松濤や代々木上原、広尾など地価の高い高級住宅地を有しており、平均借入額は4,368万円と上位に入っています。

■9位まではすべて上位エリアの周辺

5位の「調布市」4,298万円から9位の「狛江市」4,018万円までは、すべて上位の「世田谷区」や「渋谷区」、「武蔵野市」の周辺エリアとなっています。これは都心へのアクセスが良く、緑が多く治安が良いといった住環境に恵まれていることが主な理由として考えられそうです。また、10位の「文京区」は都心でありながら大通りから少し外れれば閑静な住宅地が広がり、東京大学やお茶の水女子大学をはじめとする教育機関の多い文教地区として知られています。「文京区」の平均借入額は4,000万円、11位以下は3,000万円台となっています。

新築戸建て購入者は、住み心地だけでなく、購入後の資産価値のことも念頭に置き、手堅くステータスのあるエリアを求める傾向にあるようです。このことでも分かるように、住宅は自分たちの住み家であると同時に、運用できる資産としても活用することができます。長いスパンで資金計画を立て、最適な住宅を選んでください。

 

■調査概要(ARUHI調べ)

・対象:東京都在住の、20~49歳の男女(自宅の居住用として住宅を購入された方を対象)
・調査期間:2010年6月~2015年11月
・回答サンプル数:1,643サンプル
・調査データ:当社で住宅ローンの申し込み(借り入れ)を行った方の成約データより
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