居住用として住宅を購入した首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に住む20~49歳の男女3,585人を対象に、住宅ローンの平均借入額について調査しました。今回は首都圏1都3県のエリアによって、地域の特色が出た興味深いリサーチ結果をご紹介します。

■新築と中古、建売とマンションなど、6つの種別にみる借入額の違い

各エリアの「新築建売」「新築注文住宅(建物のみ)」「新築注文住宅(土地購入を含む)」「新築マンション」「中古建売」「中古マンション」の6つの種別について、借入額の平均値を算出したところ、全体的な借入額が一番多いのは「注文住宅(土地購入を含む)」で、反対に全体的な借入額が一番低いのは「注文住宅(建物のみ)」となりました。

ただ、一番借入額が低い種別で東京都が「注文住宅(建物のみ)」だったものの、東京都以外の3県では「中古マンション」が一番借入額が低い結果となりました。これは東京都の「中古マンション」で “駅近”など立地に優れた物件は、需要が多く資産価値も高くなるため、比例して借入額も多くなる傾向にあるようです。

■エリア別にみた全体の平均借入額の違い

またエリア別にみてみると、「東京都」「神奈川県」が、「千葉県」「埼玉県」と比べ全体的な借入額が多い結果となりました。これは人口に比例した需要と価格の結果と言えます(※)。また、5つの種別において「東京都」の借入額がトップでしたが、「新築注文住宅(建物のみ)」の種別については「神奈川県」がトップの結果となりました。
※都道府県別人口総数順、第1位が「東京都」、第2位が「神奈川県」。 データ参考:総務省統計局 第2章 人口・世帯 2- 6 都道府県,年齢階級別人口(平成25年) http://www.stat.go.jp/data/nihon/02.htm

■新築と中古では借入額にどれくらいの差があるの?

マンションの「新築」と「中古」での借入額の差を比べてみると、神奈川県、千葉県、埼玉県では新築と中古で約1000万円の差がありますが、東京都では新築と中古でも600万程度の差しかありません。東京都の中古マンションは資産価値が高く、中古でもそれなりの価格がするため、借入額も多くなっていると考えられます。また、建売の場合は、東京都以外の3県では新築と中古で500~700万円くらいの差があるのに比べ、東京都では200万円程度の差しかありません。これも東京都ではマンションと同様に中古建売の資産価値が高いことが理由と考えられます。

この結果を参考に、自分たちの住みたいエリアを優先して、予算と希望に合った住宅の種類を選ぶのもひとつの方法です。また、住みたい住宅の種類を決めてから、エリアを絞っていくのも方法論のひとつと言えます。何を優先するかを見極めて、自分たちの希望に合った無理のない住宅購入のために、上手に住宅ローンを活用しましょう。

■調査概要(ARUHI調べ)

・対象:首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)在住の、20~49歳の男女(自宅の居住用として住宅を購入された方を対象)
・調査期間:2010年6月~2015年11月
・回答サンプル数:3,585サンプル
・調査データ:当社で住宅ローンの申し込み(借り入れ)を行った方の成約データより
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